「一人飲みをしてみたいけれど、何をして過ごせばいいのか分からない」「女一人で飲みに行くのは浮いて見られそうで不安…」という声をよく聞きます。
しかし、一人飲みは“誰にも気を遣わずひとりで静かに楽しむ時間”として、近年、男性だけでなく女性にも少しずつ広がってきています。
本記事では、「一人飲みをしているときは何をする?」というメインテーマを軸に、一人飲み初心者が失敗しないための基本マナー、男女それぞれの心理や実際の過ごし方、家飲みの番外編まで順にお伝えします。自分への小さなご褒美として、気負わずに楽しめる一人飲みの第一歩を一緒に整えていきましょう。
記事のポイント
- 一人飲みのとき何をしていいかわからない
- 一人飲みの過ごし方のアイデア集
- 一人飲みが不安な人への失敗しないポイント
- 宅飲みの場合、何をする?
この記事を書いた人

ひとり時間マイスター辰子
ひとり時間マイスターの辰子(37)です。
独身税? 結婚圧力? そんなの関係なし。
ひとりで楽しむ贅沢、静かで心地よい暮らしを、自分らしく楽しんでいます。
一人だからこそ気づけること、味わえること。
そんな“ちょうどいい毎日”を紹介します。
目次
一人飲みでは何するのが正解?暇つぶしのアイデアや不安を解決

- そもそもひとり居酒屋は迷惑?
- 一人飲み初心者が失敗しないための基本ルール
- 一人飲みをしているときは何をする?アイデア6選!
- 一人で飲みに行く男のリアル!男性が一人飲みにいく理由は?
- 一人で飲みに行く女性の心理と周りからイメージ
- 【番外編】家で1人飲みするときは何する?超快適な過ごし方
そもそもひとり居酒屋は迷惑?

「一人で居酒屋に行ったら変に思われないかな…」「ひとりで飲んでいると浮くかも」と感じている人はとても多いです。特に初めての場合、何をして過ごせばいいのかよりも、“周りの目が気になる”ことの方が大きな不安かもしれません。
結論からいうと、ひとり居酒屋=迷惑 ではありません。
むしろ最近は一人飲みをする人が増えており、カウンター席を中心に「一人でふらっと来て軽く飲む」スタイルを歓迎しているお店が多くなっています。
実際に2025年7月に実施された飲食店ドットコム会員(店舗経営者・運営者対象)の調査では、ディナータイムの一人来店客が「増えている」と感じている店舗は27.0%。また、「ひとり来店客を歓迎している」と答えた店舗が77.4%という結果も。つまり店側の側からしても、ひとりで来るお客さんは歓迎すべき存在であるということです。(参考:PRTIMES 株式会社シンクロ・フード「“おひとり様”ニーズに二極化と定着の傾向〜飲食店のディナータイムにおける一人客調査〜」
もちろん、混雑時にテーブル席を長時間占有したり、荷物を広げすぎたりすると周囲に気を遣わせてしまう可能性はあります。でもそれは“ひとりだから迷惑”なのではなく、どんな人数でも配慮すべき基本的なマナーの話です。
カウンター席を使い、1杯+1〜2皿をテンポよく楽しむだけで、店側から見ると「スマートでありがたいお客さん」。「一人なんですが、軽く一杯だけ大丈夫ですか?」と最初に声をかければ、安心感を持って迎えてくれるお店がほとんどです。
一人飲み初心者が失敗しないための基本ルール

一人飲みを始めるときに一番大切なのは、「どの店に入るか」を間違えないことです。
雰囲気や客層が合わない店に入ってしまうと、それだけで緊張してしまい「やっぱり向いてないかも…」と感じてしまう原因になります。
まず最初の1回は、次の3つを満たしているお店を選ぶと失敗しにくくなります。
一人飲み初心者が失敗しないためのポイント
- カウンター席がある(=一人客を想定している)
- 小皿料理やハーフサイズがある
- 価格帯が明確で注文しやすい
カウンター席がある(=一人客を想定している)
テーブル席しかないお店は、基本的にグループ利用を前提に設計されています。それに対してカウンター席があるお店は、“一人でも気軽に飲めるように”という前提で空間が作られていることが多いため、自然と店内の空気感も柔らかくなるでしょう。
最近では、鳥貴族や牛角といった大手チェーンでもカウンター席を設けている店舗が増えており、“一人飲み歓迎”が普通になりつつあります。最初の一歩は、こういった一人用の席が明確に用意されているお店から始めるのがおすすめです。
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小皿料理やハーフサイズがある
一人で飲む場合、コース料理が中心のお店だと「頼みにくい」「頼んだ後に食べきれない」などの不安が出てきます。
その点、焼き鳥店の“一本売り”や、300円程度の小鉢メニュー、ハーフサイズの一品料理があるお店であれば、食べたいものを少しずつ選べる楽しさがあります。
「今日は軽めに2皿だけ」「自分のペースでお酒とつまみを合わせてみる」など、自分なりの過ごし方を作りやすくなるので、一人飲み初心者でも落ち着いて楽しめます。

ひとりで軽く一杯だけ飲んで、ささっと帰る人も最近は多いですよね。
価格帯が明確で注文しやすい
メニューに価格が書かれていなかったり、“時価”の料理が並んでいたりすると、慣れていない人にはハードルが高く感じます。最初のうちは、1杯600〜700円前後・小皿300〜500円といった価格帯がハッキリ記載されているお店を選ぶ方が安心です。
「このくらいの予算で楽しめそうだな」という目安がつくだけでも、注文までの緊張がぐっと減ります。慣れてきたら“ちょっと良いお酒を一杯”という楽しみ方もできるようになるので、まずは明朗会計のお店から始めることが失敗しないコツです。
一人飲みをしているときは何をする?アイデア8選!


「一人飲みだと何をして過ごせばいいのか分からない…」と感じる人は多いですが、そこまで気負いせず、"一人飲みは何もしなくてよい"と思っていると気が楽です。
そのうえで、「少しだけ気が向いたら、こんな過ごし方もあるよ」という“ちいさな選択肢”を提案します。
過ごし方 | 例えば |
ぼーっとする | お酒と料理を味わいながら静かに過ごす |
メニュー表を眺める | いろいろな料理の研究 |
お酒や料理の組み合わせを研究する | お酒×料理の脳内研究 |
マスターと会話する | 軽い一言から距離を縮める/常連化の入口 |
常連客と話す | 隣同士の自然な会話を楽しむ |
本を読む | 本・漫画などを短時間だけ読む |
音楽を聴く | イヤホンでプレイリストを流す |
動画を見る | 気分転換に短い動画を楽しむ |
ぼーっとする
一人飲みの最もシンプルで贅沢な過ごし方です。何かしなきゃ…と焦らず、「お酒の香り」「料理のおいしさ」「店内の音」などに意識を向けてみると、日常では気づけなかった小さな変化に気づけることもあります。
特に最初の1〜2回は、“ぼーっとするだけで充分”と思っておく方が気持ちがラクになります。
メニュー表を眺める
一人飲みでは、手持ちぶさたになったらメニュー表をじっくり眺めるのもおすすめです。定番メニューを見ながら「今度はこれを頼んでみよう」と想像するだけでも楽しい時間になりますし、使われている食材や味付けの組み合わせは自宅での自炊のヒントにもなります。
お酒や料理の組み合わせを研究する
「お酒と料理の相性」を自由に試せることもできます。ビールに揚げ物、日本酒に刺身、ワインにチーズ…といった定番から、「この炒め物にはハイボールが合うかも?」といった実験まで楽しめます。
お酒に合う組み合わせを知っておくと、家飲みや友人を招いたときの一品にも応用でき、料理の幅が広がります。
マスターと会話する
カウンター形式の居酒屋やバーなら、マスターと話してみるのもよいかもしれません。「これって人気ありますか?」「おすすめありますか?」といった短い一言から始めるだけでOKです。
オーダーの延長として自然な流れで話せるので、一人でも会話のきっかけを作りやすい方法です。
常連客と話す
隣にいる人から「それ美味しいですか?」と声をかけられることもあり、そうした自然なやりとりも一人飲みの楽しさのひとつです。もちろん無理に話さなくても大丈夫。無理に盛り上げず“ゆるく言葉を交わす”くらいがちょうど良い距離感で楽しめます。
本を読む
本・小説・漫画アプリなどを「1章だけ」「1話だけ」読むようにすると、一人飲みの時間がちょうど良い区切りになります。ただし混雑時は、「長時間の読みもの」が周りに気を遣わせることもあるため、店内の雰囲気を確認してから読むようにするとスマートです。



あからさまに本を出して読み始めるというのに抵抗がある場合は、
Kindleアプリや漫画アプリ等をおすすめします。
音楽を聴く
イヤホンで小さめに音楽を流しながら飲むだけでも、店内の空間に“自分だけの世界”が作れます。好きなアーティストのプレイリストを一周だけ流すなど、時間や曲数を決めておくのがおすすめ。周囲の会話やオーダーに気づける程度の音量にするのが大人のマナーです。
最近はAudible等の聞く読書を利用している人も多く、おいしくお酒を飲みながらも勉強や趣味を楽しんでいます。
動画を見る
短めの動画(5〜10分)を1本だけ見ることで気分転換になり、「ちょうど良く飲めたな」と感じられます。ただしこちらも混雑時や静かな雰囲気のお店では控えた方が安心。ボリュームをオフにして字幕で見るなど、周囲への配慮を忘れずに楽しみましょう。
一人で飲みに行く男のリアル!男性が一人飲みにいく理由は?


男性の一人飲みは、“気持ちを切り替えるための静かなルーティン”として行われることが多いです。
仕事終わりにお気に入りのカウンターに立ち寄り、ビール1杯と小鉢だけで30〜40分ほど過ごして帰る。そしてそれが「自分にとってちょうどいい時間」だと分かっている――そんなスタイルが定番です。
特に、仕事柄コミュニケーションが多い人ほど、一人飲みの時間を“今日をリセットする儀式”のように使っている傾向があります。常連の店主と一言二言だけ交わす程度で充分で、深い会話は求めていません。
「軽く飲んで、気持ちを整えて、さっと帰る」という潔さが、一人で飲みに行く男性らしい過ごし方と言えます。



既婚男性でも、このような一人飲みを趣味としている人、結構多いです。
一人で飲みに行く女性の心理と周りからイメージ


女性が一人で飲みに行く理由として多いのは、「誰にも気を使わずに静かに過ごしたい」「自分の気持ちを少し整えたい」といった落ち着きを求める感覚です。仕事や家事、人間関係で気を張る時間が続くと、誰とも話さず、お酒と料理だけに集中できる時間がいちばんのリフレッシュになる──そう感じる人が増えています。
最近では、「これが食べたい」「ちょっと一杯だけ飲みたい」といった特に大きな理由のない“ふらっと一人飲み”を選ぶ女性も多くなりました。友達を誘うほどでもないけれど、自分の好きなものを気兼ねなく楽しみたい、というライトなニーズです。



たまに居酒屋に行っても、
カウンター席は男性だけでなく女性の一人客の方がとても多いですね。
一方で、「女一人で飲んでいると周りから変に思われないかな…」という不安も少なくありません。「ナンパ待ちに見られたら嫌だ」「男性に話しかけられるのが怖い」といった視線に対する抵抗感は、多くの女性が一度は感じる部分です。
ですが実際には、女性のおひとり様を歓迎する店は年々増えており、周りから“変”と思われることはほとんどありません。むしろ「自分のペースを大切にしている人」という、ポジティブな印象で見られることの方が多いのが現状ではないでしょうか。
特にバーなどでは、マスターが男性グループから離れた席に案内してくれるなど、女性一人でも安心して飲めるように配慮してくれる店も少なくありません。
一人飲みは、もはや特別なことではなく、その日の気分に合わせて自由に選べる“普通の過ごし方”として定着しつつあります。
女性の1人飲み!初めての不安を解決
「一度ひとり飲みをしてみたいけれど、最初の一歩がなかなか踏み出せない」──そんな悩みは、多くの女性に共通しています。特に男性に比べて体力的に不利な面もあるため、万が一トラブルに巻き込まれたときに自分だけで対処できるのか不安を感じる方も少なくありません。そのため「一人飲みはちょっと怖い」と思ってしまうのも自然なことです。
そこで最初の一歩としておすすめなのが、明るくて清潔感のあるお店を選ぶことです。チェーン系の居酒屋や昼から営業しているバル、ワインスタンドなどは一人客も多く、スタッフも対応に慣れています。入店時に「カウンター席ひとりです」と伝えるだけで自然に案内してもらえるので、余計な気負いも必要ありません。
最初に頼むのは「1杯+すぐに出てくる小鉢」で十分。「軽く一杯だけで…おすすめありますか?」とひと言添えると、店側も“初めてのお客さん”として丁寧に対応してくれます。
はじめての一人飲みでのポイント
- 席 → カウンター席があるかだけで判断OK
- 注文 → 1杯+小鉢をサッと頼む
- 時間 → 30〜60分でさっと切り上げる
この3つさえ守れば、“一人飲みって意外と簡単”と感じられるはずです。
初めては「成功体験」を一度つくることが何より大事。その1回が自信になり、次からは自分のペースで気楽に楽しめるようになります。
【番外編】家で1人飲みするときは何する?超快適な過ごし方


外での一人飲みも楽しいですが、家での「宅飲み」にはまた別の魅力があります。
最大のポイントは、誰の目も気にせず、自分のペースでとことんリラックスできること。音楽を流しながら照明を少し落とすだけで、自宅でも小さなバーのような雰囲気に変わります。お酒を飲みながら、観たかった映画を観る・お気に入りの本を読む等何をしても自由です。
おつまみは凝った料理でなくて大丈夫。枝豆やチーズ、生ハムなどの定番はもちろん、スーパーやデパ地下で“ちょっといい惣菜”を買ってみるのも贅沢感が出ます。缶詰をひと工夫してレモンや七味を添えるだけでも、十分に一人飲みの楽しみになります。大切なのは「自分が食べたいものを、食べきれる分だけ用意すること」。
締めには白湯やお茶を飲んで体をリセットし、歯磨きやスキンケアまで済ませてから眠ると翌日も気持ちよく過ごせます。外飲みと宅飲みをうまく使い分ければ、一人飲みのスタイルはもっと自由に、もっと心地よいものになります。
総括:一人飲みって結局何する?ぼっち飲みを快適にする7つの工夫
一人飲みは「変わっている」「寂しそう」といった古いイメージとは違い、今では多くの人にとって自然で心地よい過ごし方のひとつになっています。飲食店の約77%が一人客を歓迎しているというデータもあり、男女問わず気軽に楽しめる文化として定着しつつあります。
大切なのは、最初の一歩を小さく踏み出すこと。カウンター席のある店で一杯と小鉢を頼むだけでも十分ですし、気分に合わせて外飲みと宅飲みを使い分ければ、自分のペースで豊かな時間を過ごせます。
「一人飲みって、案外気楽でいいものかもしれない」そう思えたときから、あなたにとっての新しい楽しみ方が始まります。
- 一人飲みは迷惑ではなく、飲食店の約77%が歓迎している。
- 初心者はカウンター席・小皿中心・明朗会計の店を選ぶと安心。
- 最初は「1杯+小鉢」で30〜60分さっと飲むのが成功のコツ。
- 一人飲み中は何もしなくてもよく、ぼーっとするだけでも十分。
- 会話・読書・音楽・動画など過ごし方の選択肢は多彩。
- 男性の一人飲みは短時間で気持ちを切り替える“儀式”になりやすい。
- 女性の一人飲みは落ち着き優先で、気軽にリフレッシュしたい心理が中心。
- 女性は「ナンパ待ちに見られないか」と視線への不安も抱きやすい。
- 実際は一人飲みはポジティブに捉えられ「自分のペースを大切にする人」と見られる。
- 家での一人飲みも人気で、音楽や惣菜で雰囲気を整えるだけで快適に楽しめる。
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